価格が一定水準まで下落すると、取引量が減少し、売り手がほとんどいなくなります。そのためストップロス注文が置かれ、買いの勢いで価格が反発し、取引量も増加します。
しかし反発後すぐに売り圧力がかかり、価格は再び下落します。価格は前回の安値付近で止まり、取引量は先の下落時よりさらに減少します。
この時点で価格は再度上昇し、取引量も前回より明確に増加します。この上昇が前回高値を超えたことでダブルボトムパターンが形成されます。
このテクニカルパターンは、チャート上で2つの谷(最安値)を持つためダブルボトムと呼ばれます。また、アルファベット「W」に似ていることからWボトムとも呼ばれ、図8-1で示されています。

ピークを結ぶ水平線がダブルボトムのネックラインです。ネックラインは、ダブルボトムパターンにおいてロングかショートかを判断する重要なラインとなります。
ダブルボトムは、価格が反転したことを示すテクニカル分析チャートパターンであり、底値到達の買いシグナルとなります。具体的な活用法は次の通りです。
実際のトレード例

上記はSOL/USDTの日足チャートです。2020年09月01日から2020年11月04日まで、SOLは4.5ドルから1.28ドルへ累計72.8%下落した後、2.4ドルまで力強く反発しました。底値で買い、利益確定後、再び約1.2ドルまで下落し、全体としてダブルボトムが形成されました。その後、強気相場が始まりました。
ダブルボトム エントリーポイント1:ダブルボトムが形成される直前、再度下落して2番目の安値をつけます。その後、価格が反発し、ネックラインを突破して陽線(ローソク足)で終値をつけた時がエントリーポイントです。これは市場がさらに上昇しやすいことを示します。以下のチャート参照:

ダブルボトム エントリーポイント2:価格がネックラインを突破し、反発して高値で止まった後、ネックライン水準まで戻りサポートを確認します。この時点がエントリーポイント2です。以下のチャート参照:

ダブルボトム エントリーポイント3:価格がネックラインまで戻った後、再び上昇し前回高値を突破した時、ローソク足の実体が高値レジスタンスを突破した時がエントリーポイント3です。以下のチャート参照:
最後に、ダブルボトムの活用方法をまとめます。まず反発高値を結ぶネックラインを引き、上昇ローソク足が陽線で終値をつけるかで3つのエントリーポイントを確認します。
a. ネックライン突破でエントリーポイント1
b. ネックラインをサポート確認でエントリーポイント2
c. 前回反発高値突破でエントリーポイント3
ダブルボトムが形成されても、その後の上昇が保証されるわけではありません。価格がネックラインサポートまで戻り、実体のある下落ローソク足でネックラインを割り込むと、弱気相場となり、トレーダーはショート(売り)に転じます。市場は以下のチャートのように下落トレンドを形成する可能性があります。

ダウ理論はテクニカル分析の基盤です。理論をしっかり理解すれば、テクニカル分析も容易に習得できます。ダブルボトムは、トレンド運用におけるダウ理論の典型的な応用例です。
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