上週、古い友人に会った。口座にはもう2,000Uしか残っていないと言う。「もう持ちこたえられない、オールインで一発逆転を狙いたい」と。

私は彼に「ちょっと待て」とアドバイスした。今のこの少ない元手で一番やるべきことは、運に賭けることじゃなくて、トレードの習慣を立て直すことだ。

彼に三つの方法を教えた。どれも難しくない。

**第一の方法：はっきりしたシグナルがなければ手を出さない。**
彼の以前の悪い癖は、ちょっとした値動きですぐエントリーし、追いかけては損切りするというパターンだった。今はルールを変えた。「形が出るまでは触らない。トレンドがはっきりしてから動く」と。

**第二の方法：ポジションを分散する。**
1回の取引は最大400U、元手の1/5だけで試す。損切りもきっちり決めて、到達したら潔く切る。損しても数十ドル程度。以前は1日に2,000～3,000Uを吹っ飛ばしていたが、今は1回の取引で安定して300～500U稼げて、口座も徐々に回復してきた。

**第三の方法：毎回取引後に5分間振り返る。**
「なぜエントリーしたのか？なぜエグジットしたのか？損益のロジックは？」を書き出す。何回かやれば頭がクリアになり、無謀なトレードがなくなる。

1ヶ月経って、彼の口座は15,000Uに戻った。特別な裏技を使ったわけじゃない。最も地道な方法――「手をコントロールし、ポジションを管理し、毎日振り返りをする」だけだ。

もし今あなたもどん底にいるなら、一発逆転を夢見るのはやめよう。本当の逆転は、「コツコツやる」と決めて受け入れることから始まる。

市場のチャンスはいくらでもある。足りないのは、弾（資金）があり、戦略があり、チャンスが来るまで待てる人だ。

暗い道には懐中電灯、雨の日には傘。道はまだ長い、一歩ずつ着実に歩けば、むしろ早く着ける。