Gate日報（12月10日）：米国議会は来週「責任ある金融イノベーション法案」を審議予定；SEC議長が2026年の暗号資産規制加速を示唆

ビットコイン（BTC）は急騰後にやや反落し、12月10日時点で約92,190ドルとなっています。米国上院版の暗号資産市場構造法案（「責任ある金融イノベーション法案」）は今週発表予定で、来週に公聴会および採決が行われます。米SEC委員長は、2026年新年早々に暗号規制の重要アジェンダを迅速に推進すると示唆し、「見どころはこれからだ」と述べました。

マクロイベント & 仮想通貨業界の話題

1. ニューヨーク州民主党上院議員カーステン・ジリブランドとワイオミング州共和党上院議員シンシア・ルミスは、暗号資産業界全体の規制を目的とする法案可決に向け、議員らがとる行動方針を説明しました。ルミス氏は、今週末までに「責任ある金融イノベーション法案」の草案を発表し、来週に公聴会を行い、法案の修正および採決を行うことを目指していると述べました。議員らは、暗号資産業界が「やや懸念し始めている」とし、超党派協議の間、草案は「数日ごとに大きく変化している」と付け加えました。

2. 米証券取引委員会（SEC）委員長ポール・アトキンスは、機関が新年に直面する暗号資産政策の重点事項について「見どころはこれからだ。来年、我々が蒔いたすべての種が芽を出し、実を結ぶだろう」と述べました。アトキンス氏は、暗号資産に対する機関の立場を明確にする野心的なアジェンダを策定しています。新年の最優先事項の一つは、暗号資産やフィンテックプロジェクト向けの「イノベーション免除」であり、これはコンプライアンスコストを削減し、イノベーションを促進するための条件付き・期限付き規制緩和枠組みです。1月末ごろに正式導入を目指していると述べています。

3. FRB（米連邦準備制度）当局者は12月9日、今年最後の2日間の政策会議を開始しましたが、今回は内部で意見の対立が際立っています。関係者によると、意思決定層の約半数が即時利下げに懐疑的、もしくは反対の姿勢を示しているとのことです。「ウォール・ストリート・ジャーナル」記者で「FRBの伝声管」とされるニック・ティミラオスは、今週の議論の核心は、パウエル議長が内部で十分な支持を取り付け、反対票を抑えられるかどうかだと指摘しています。想定される戦略は、「まず金利を3.50%〜3.75%区間に下げ、その後、声明で将来の政策ハードルをより厳格に設定し、タカ派をなだめる」というもの。この「利下げだが警戒維持」の手法は、2019年にパウエル議長が内部の対立に直面した際の対応に非常に似ています。

ニュース速報

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2. 米国上院版の暗号資産市場構造法案は今週発表予定、来週に公聴会および採決

3. 米SEC委員長が新年早々に暗号資産規制の重要アジェンダを迅速に推進すると示唆、「見どころはこれからだ」と発言

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市場動向

1. ビットコイン最新情報：$BTC 急騰後にやや反落し、現在約92,190ドル。過去24時間で1.71億ドルが清算され、主にショートポジションが清算された。

2. 米国株式市場は12月9日に軟調となり、FRB（Fed）の今年最後の金利決定まで24時間を切ったことで投資家は様子見を続け、大口投資は控えられた。S&P500指数はほぼ横ばいで6.00ポイント下落（-0.1%）、6,840.51ポイント。ダウ工業株30種平均は179.03ポイント安（-0.4%）、47,560.29ポイント。ナスダック総合指数は30.59ポイント高（+0.1%）、23,576.49ポイント。フィラデルフィア半導体指数は0.04%の小幅下落。

（出典：Gate）

3. GateのBTC/USDT清算マップによると、現在92,513.40 USDTを基準に、91,233ドル付近まで下落した場合、累計ロング清算額は5.30億ドル超。93,830ドル付近まで上昇した場合、累計ショート清算額は1.57億ドル超。ショート側の清算額がロング側より大幅に少ないため、レバレッジ比率を適切に管理し、相場変動による大規模な清算を回避することを推奨します。

（出典：Coinglass）

4. 過去24時間で、BTC現物流入は24.6億ドル、流出は26.7億ドル、純流出は1.9億ドル。

（出典：Coinglass）

5. 過去24時間で、$SOL、$BNB、$ADA、$HYPE、$SUI などの契約取引が純流出トップとなっており、取引機会が存在します。

X KOL厳選コメント

Phyrex Ni（@Phyrex_Ni）：「こんなに遅くまで起きているのは久しぶりだ。今日一番のニュースは米国が中国へのNVIDIA H200の販売を認めたことだろう。これは両国の蜜月期の継続を示しており、当面は中米貿易問題を気にせずに済みそうだ。それに加えてトランプが25%の取り分を得ることができる、さすがビジネスマンだ。」

「他にも求人増加のデータから米国経済はそこまで悪くないことが示されている。データ公表と同時に米国株と$BTC も反発した。求人統計との関係は不明だが、最も重要なのは木曜未明のFOMCだ。利下げ25bpはほぼ問題ないだろう。注目点はドットチャートとパウエルの発言。」

「また、暗号資産業界にとってはイノベーションが始まった。今日、OCC規制下の米国連邦銀行がリスクフリーな元本取引タイプの暗号資産取引を正式に許可した。つまり、銀行が一部取引所の役割を担って暗号資産取引を提供できる。これは一部取引所の収益を減らすだろうが、業界としては好発展だ。銀行はすなわち規制下の取引所だ。」

「ビットコインのデータを見ると、回転率が下がっており、FRB待ちの様子。回転率が低いのは良いことで、投資家心理が安定し始めている証左。回転率が高止まりだと短期投資家が主導しているということになり、市場心理は理想的ではない。現時点でポジション構造も非常に安定しており、崩壊の兆候は見られない。今後の値動きこそ12月最大の山場だ。米国のFOMC後には日本の金融政策決定会合もあり、多くのデータ発表も控えている。この12月は安心して過ごせないかもしれない。」

本日の予定

1. 中国11月末M2マネーサプライ（前年比）、前回8.2%
2. 中国11月工業生産者出荷価格指数（前年比）、前回-2.1%
3. 中国11月消費者物価指数（前年比）、前回0.2%
4. カナダ翌日物目標金利、前回2.25%
5. 米国先週EIA原油在庫変化（千バレル）（12/5時点）、前回574,000
6. イングランド銀行ベイリー総裁の講演
7. カナダ銀行の政策金利発表