ドミナンスとは何か、という質問は本当によく受けます。実はこれ、仮想通貨市場を理解する上で極めて重要な指標なんです。



BTCドミナンス(DOM)は簡単に言うと、暗号通貨市場全体の時価総額に占めるビットコインの割合のこと。現在は約57%程度で推移していますが、過去には60~70%まで達していた時期もあります。この数字一つで、市場全体の流れが見えてくるんですよ。

ドミナンスとは市場心理の鏡みたいなもので、この数値が高い時と低い時では投資家の行動パターンが全然違う。計算方法も単純で、ビットコインの時価総額を全暗号通貨の時価総額で割るだけ。例えば、ビットコインが90億ドル、他のアルトコイン全体が10億ドルなら、90÷(90+10)=90%という具合です。

ビットコインは暗号通貨市場の基軸通貨的な存在。多くのトレーダーは市場に入る時にまずビットコインかUSDTを買うし、アルトコインが暴落した時に資金を守るために、またビットコインに逃げ込む。つまり、ドミナンスが上昇している局面では、アルトコイン市場から資金が徐々に引き出されているということ。

市場では大きく4つのシナリオが展開されます。一つ目は、ビットコイン価格が上昇して市場全体も上がるケース。これが最も理想的で、市場の信頼が高まり、機関投資家も大きく資金を流入させている局面です。二つ目は、ビットコインだけが上昇してアルトコインが下落するパターン。ドミナンスが上昇している時の典型的な動きですね。三つ目は、ビットコインもアルトコインも一緒に下落するケース。これは市場全体が弱気になっている状況です。四つ目は、ビットコインが横ばいか下落しているのに、アルトコインが上昇するパターン。この時はドミナンスが低下し、アルトコイン市場が独立した動きをしている可能性があります。

ドミナンスとは指標として機能するのは、市場のトレンド判断に不可欠だから。DOMが上昇している局面では、強気のトレーダーはアルトコインを売ってビットコインを購入するし、弱気の局面では損失を避けるためにUSDT(ステーブルコイン)に逃げる。逆にドミナンスが低下している時は、ビットコインよりもアルトコインの方が強い値動きをする傾向があります。

歴史的に見ると、2016年はビットコインが時価総額の90%以上を占めていました。当時はイーサリアムすら存在していなかったんです。それが2017年のICOブーム時には、ドミナンスが最低で約35%まで落ち込みました。イーサリアムの比率が30%に達した時期もあります。その後、2017年末にはドミナンスが65%以上に回復。ビットコインが20,000ドルでピークを付けた時期と重なります。

2018年1月から2月にかけては、ドミナンスが急落して約33%まで低下。その後、サメ(大口投資家)が利益確定してアルトコインに乗り換えた後、市場全体が大きく下落しました。2018年中盤には45%近くまで回復しましたが、年後半には再び下落。その後、2019年4月時点では50~55%程度で推移していました。

直近では、2020年3月のコロナショック時にビットコイン価格が急落しましたが、その後の回復が強烈でした。2020年末から2021年初にかけて、ビットコインが3,800ドルから41,000ドルに上昇した時期には、ドミナンスが74%近くまで上昇しています。

ドミナンスとは単独で判断するのではなく、他の指標も一緒に見る必要があります。TOTAL(全暗号通貨の時価総額)、TOTAL2(ビットコイン除く時価総額)、そしてDeFi関連の指標なども参考にすること。市場の資金フローを読む感覚が必要で、初心者がつまずきやすいのはそこなんです。

結論として、ドミナンスが上昇している局面では、評価が高くて実績のあるアルトコインを慎重に選別して保有するのが賢明。価格を無理に追わず、市場全体の流れを読みながら判断することが大切ですね。
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