MakerDAOの財務地図は静かに大きく変わりつつある。最新の月次レポートによると、そのRWA（現実世界資産）投資ポートフォリオは42億ドルの大台を突破しており、これは単なる数字ではなく、プロトコルの収益構造の根本的な転換を示している。

具体的な資産配分を見ると：米国短期国債が大部分を占めている（24.1億ドル、年利4.82%）、次に商業不動産担保ローン（11.4億ドル、主にニューヨークとロンドンに分布）、さらに企業向けクレジット商品（6.8億ドル）が続く。このポートフォリオはもはや端材ではなく——RWA収入は現在、プロトコルの総収入の65%を占めており、DAIの安定金利を3.2%から1.9%に直接押し下げている。

さらに重要なのは、創設者Rune Christensenが最近発表した計画：2025年末までにRWA規模を150億ドルに拡大することだ。想像してみてほしい、その時点でDAIというステーブルコインは完全に現実資産によって裏付けられる可能性があり、これはDeFiエコシステム全体に現実世界のアンカーを提供することに相当する。MakerDAOは純粋なオンチェーンプロトコルから、伝統的金融とWeb3をつなぐ橋へと進化している。