大户は裏でゲームのルールを変えているのに、ほとんどの人はまだ画面上の値動きに目を奪われている。

先週月曜日、あるベテラントレーダーが私に愚痴をこぼした：「この市場は完全に狂っている。取引所へのビットコインの流入が続いているのに、理論上は売り圧力が蓄積されるはずなのに、逆にどんどん上昇している。」この混乱は個人投資家の間で非常に一般的だ。

しかし実際には、2025年の暗号市場は根本的な変革を進めている——従来のロジックでオンチェーンデータを見る人々は、すでに時代遅れになっている。

機関投資家はビットコインの供給と需要の方程式を書き換えつつある。これは始まりに過ぎない。

**従来の認識がなぜ通用しなくなったのか**

以前の市場ルールは非常にシンプルだった：取引所への流入増加＝売り圧力増大＝価格下落。しかし、今年はこの理論が粉々に打ち砕かれた。

7月中旬、ビットコインが12.3万ドルの史上最高値を突破したとき、米国のビットコイン現物ETFの週次純流入額はなんと43.9億ドルに達し、記録を更新した。巨額の資金が流入しているにもかかわらず、売り圧力は急増せず、むしろ価格はさらに急騰し続けた。

なぜ？これらの流入資金は短期売買のためではなく、長期保有のために来ているからだ。

**数字の背後にある真の意図**

上場企業の動きを見れば明らかだ——年初には89社だけだった上場企業が、今や124社にまで増えている。これらの企業は合計で81.6万枚以上のビットコインを保有し、帳簿価値は約850億ドルにのぼる。

ブラックロックは62万枚のビットコインを単独で保有し、その価値は585.1億ドルだ。この数字はどれほど非常識か？ほぼ中本聡の保有量に近づいている。

機関は取引をしているのではなく、戦略的に配置している。