仮想通貨界で長く揉まれてきた結果、次第に見抜けるようになった心に突き刺さる真実——本当に致命的なのは相場の危険さではなく、その手を制御できないことだ。

振り返ってみると、何度も底値で損切りし、山頂で高値を追いかけてきた。損失を出した後に振り返ると、例外なくその原因は当時の感情に振り回されたことだった。最近、あるベテラントレーダーが私に愚痴をこぼした。「チャンスがないわけじゃなくて、毎回自分に負けて損しているだけだ」と。下落時には動揺して無謀な操作をし、上昇時には空白を恐れて手を出さず、行ったり来たりしてリズムを崩す。要するに、お金は一瞬でなくなるのではなく、先に感情が崩壊し、その後の操作が歪むのだ。

この市場で最も苦しめられるのは、常に直感と逆の動きをすることだ。上がると思えば動かず、希望がなくなったと思えば突然大陽線が現れる。取引量の爆発と縮小は、結局のところ感情の足跡だ——感情が熱くなれば取引量は爆発し、冷めれば誰もついてこなくなる。

後になって本当に理解したのは、この市場で生き残り、利益を出せる人は、必ずしも最も賢いわけではなく、最も我慢強い人だということだ。彼らは最後の一銭まで欲張らず、空白期間を恐れず、乱高下の中でも無駄に動き回らない。本当の大きな相場は、混乱の中でも冷静さを保てる人にこそ残されている。

仮想通貨のチャンスは決して不足しないが、騒音の中で静かに保ち、誘惑に負けずに手を引くことができる人が少ないだけだ。相場がどれだけ激しくても、それは舞台の背景に過ぎず、最終的な勝負を決めるのは、あなたが売買ボタンを押すその瞬間に自分を制御できるかどうかだ。

取引が一定のレベルに達すると、気付くことがある。自分が対抗しているのは相場そのものではなく、いつも運を頼り、逃すのを恐れる心の中の自分だ。成功しているトレーダーには共通点がある——決断するときは迷わず、手を引くときは潔く。いつ動くべきかを理解し、いつ静かにすべきかをより深く理解している。