仮想通貨界で一夜にして富を築いたと主張する話は、大半がデタラメだ。私は3年半で1万円を1000万円に増やしたが、特に秘訣はなく、ただ一つの方法論を徹底してやり続けただけだ。

取引の本質は天賦の才や内部情報を必要としない。むしろ、シンプルであるほど儲かる。私の核となるのは二文字：「フレームワーク」。「N字」パターンに集中する——一度の上昇、調整、再度の上昇。このパターンが完成すると、多空の入れ替え劇は終わり、トレンドはさらに伸びていく。簡単に聞こえる？実行するのが最も難しい。

操作のロジックは非常に明確だ：N字パターンが成立したらエントリー、失敗したらすぐに損切り。追加のポジションや無理な持ち越しはしない。ストップロスは常に2%、利益確定は10%から始める。利益と損失の比率は1:5以上を維持し、たとえ勝率が35%しかなくても、アカウントは安定して増え続ける。勝率は高くないように見えるが、これが最もリアルな市場のフィードバックだ。

指標は一つだけ——20日移動平均線。チャート上の他の要素はすべてオフにする：出来高、世論のホットトピック、感情指数などはノイズだ。毎日5分だけ、4時間足のチャートを見て、パターンが確立したら注文を出し、ストップロスと利益確定を設定しておく。あとは画面から離れる。こうすることで、頭がチャートに縛られず、意思決定の質が向上する。

ポジション管理は二つのケースに分かれる。真のN字——出来高が前高を突破したときには30%のポジションを持つ。一方、フェイクのN字——価格は上昇しているが出来高が縮小している場合は、10%だけに抑えるか、諦める。リスクはこうして一歩一歩解体されていく。

複利の理論は一見玄妙に見えるが、実際の核心は感情管理であり、単なる数字ゲームではない。アカウントが100万円になったら1万円の元本を引き出す。500万円になったら200万円を引き出してインデックスファンドに投資し、100万円の定期預金をロック。残りは引き続き運用する。レバレッジは最大でも1〜2倍に抑え、高リスクな操作は絶対にしない。

取引において絶対に破ってはいけない三つの鉄則：第一、買い上がりを追わない。パターンが完全に形成されるまで待つ；第二、逆張りはしない。構造が崩れたら撤退；第三、戦いに固執しない。利益目標に達したら段階的に資金を引き出す。仮想通貨界に聖杯の戦術は存在しない。ルールを守る人だけが市場から確実に利益を引き出せる。10%の利益を確定させるのが安全策であり、1000万円は時間の問題だ。