一昨日ライブ配信を見ていてクラッシュしそうになったとき、ふとよく見落とされがちな現象を思い出した——動画とライブ配信のトラフィックはすでにインターネットの80%以上の帯域を占めている。

しかし、これほど需要の高いものなのに、コストは非常に高い。だからこそ、動画インフラは長い間大手企業によって支配されており、小規模なチームや開発者にはほとんど選択肢がない状態が続いている。

Livepeerはこの状況を打破しようとしている。そのアイデアは非常にシンプル：動画のトランスコーディングとライブ配信能力を分散型ネットワークにすることだ。ただし、注意すべきは、これはライブ配信プラットフォームそのものではなく、開発者向けの「基盤インフラ」——Web3プロジェクトもより低コストでライブ配信アプリを作れるようにするためのものだ。

$LPTはこのネットワークのコアトークンである。ノード運営者や委任者はLPTをステーキングしてネットワークに参加し、トランスコーディングサービスを提供し、その見返りにLPT報酬やETH手数料を得る。また、LPTはガバナンス権も握っており、保有者はプロトコルの今後の方向性について投票できる。面白いのは、GPUノードを運用している場合、トランスコーディング作業を停止せずに、他のGPUマイニングプロジェクトに参加できる点だ。

Livepeerのようなプロジェクトは、典型的な長期インフラストラクチャーの分野に属している。概念の炒り上げに頼るのではなく、実際に賭けているのは動画トラフィックの継続的な成長と、Web3アプリケーションの成熟後に求められる基盤インフラの実需要だ。

ただし、言い換えれば、分散型動画の方向性はまだ初期段階だ。技術的な難しさ、市場競争、価格変動などが影響を与えるため、この種のプロジェクトは忍耐強く長期的に保有できる投資家に向いている。焦って短期的な利益を追い求めると、失敗しやすい。