2025年全球央行の"降息派閥"は突然急ブレーキをかけた。年初は一斉に"緩和"していたのに、年末には一転して混乱状態に——誰は様子見を続け、誰はもう一度利下げを狙う、ただ日本銀行だけが無理やり利上げを行い、市場を戸惑わせた。

まず、降息の一年間の狂乱ぶりを振り返ると：ニュージーランド準備銀行は年初から一気に利下げを続け、米連邦準備制度理事会（FRB）、欧州中央銀行（ECB）、イングランド銀行（BOE）など主要な中央銀行も追随して緩和策を拡大、これは金融危機以来最大規模の集団緩和となった。新興国市場はさらに過激で、3000ポイント以上の基準金利をカットした。もともと皆が「世界は一緒に横たわる（リラックス）」と予想していたが、年末には大逆転が起きた。

現在の状況は大きく三つの派閥に分かれる：

**第一派：すでに停止し、様子見段階**。欧州中央銀行は利下げ後、年中から動きがなく、預金金利は2.0%に固定されたまま。スイス、スウェーデン、ノルウェーの中央銀行も動かず、「もう一度見てみる」モードに入った。

**第二派：まだ利下げを続けるか迷っている**。米連邦準備制度理事会は年末に25ポイント引き下げて3.5%-3.75%にしたが、内部意見は大きく割れており、2026年に向けてはもう一度だけ利下げを予想するにとどまる。態度は明らかにハト派からタカ派へと変わった。イギリス銀行も「慎重」な姿勢を示し始めた。カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどは利下げ後にすぐ様子見に切り替え、内部での「降息派」の対立が顕著になっている。

**第三派：日本銀行が逆張りで利上げ**。世界中が緩和を続ける中、日本銀行だけが逆方向の操作を敢行——12月に25ポイントの利上げを行い、0.75%に引き上げた。これは30年ぶりの高水準だ。日銀総裁はさらに強気の発言をし、「経済とインフレが予想通りに進めば、利上げは続く」と述べた。この動きはまさに「皆が酔っている中で、私は一人醒めている」状態だ。

投資の観点から見ると、こうした中央銀行の政策の大きな分裂は、2026年の資産配分を再構築するきっかけとなる。ドルや英ポンドは相対的にハト派的な姿勢のために引き続き圧力を受ける可能性が高く、円は利上げによる反発のチャンスを迎えるだろう。日本関連資産には注目すべきだ。伝統的な避難先としての金も、中央銀行の政策分裂の時期には依然として魅力的だ。

降息の大潮は去り、新たな中央銀行の政策サイクルが始まったばかりだ。この変化を掴めるかどうかは、各国の中央銀行の動向を理解できるかにかかっている。BTCやその他の暗号資産の今後の動きも、このマクロ背景の中で引き続き注視すべきだ。