トレーディングで最も難しいのは、正しいトレンドを見極めることではなく、利益が出ているときにいつ手仕舞いするかを理解することです。この言葉は簡単に聞こえますが、実際にそれを実行できるトレーダーはごくわずかです。

私たちは皆、「トレンドは友達だ」という格言を耳にしたことがありますが、友達だからといって一緒に稼げるわけではありません。本当の問題は、誤った識別ではなく、実行時の迷いにあります——上手くいっているときに手放すべきなのに先に逃げてしまったり、損切りすべきときに頑固に離れられなかったりするのです。

私は二つの主流の取引思考を魚の食べ方に例えます。トレンドフォローは、最も脂の乗った中間部分だけを食べるようなもので、一部の人は頭から尾まで全部食べたがる。前者は頭と尾を捨てる必要があり、後者は全部飲み込みたい。どちらが絶対に優れているというわけではなく、重要なのは自分がどの部分を食べているのかを理解し、それに見合ったツールと方法を使うことです。

ルールを厳守するトレンドフォロワーは、トレンドが確認されてから——通常は4つの重要ポイントが形成され、前高値を突破したとき——にエントリーします。一見高値追いのように見えますが、実際にはシステムへの忠誠心の表れです。

しかし、本当のポイントは退出のタイミングにあります。トレンドラインが最初に破られたときにポジションを半分に減らし、二度目に破られたら完全に退出します。こうした操作は何を意味するのでしょうか？最後の上昇局面を逃すことになり、すでに獲得した利益の一部を吐き出すことにもなります。

これは損失のように見えますが、別の角度から見ると、これこそがトレンドフォローの妙味です。限られた調整を利用してトレンドの継続のチャンスを得るのです。もしこの損失を我慢できないなら、真の一方向相場の中で最後まで生き残るのは難しいでしょう。

私は2024年のビットコインの上昇局面でこの失敗を経験しました——早すぎて清算してしまい、その後ほぼ40%も上昇しました。その教訓は私に重くのしかかりました：すべての利益を掴もうと欲張る人は、結局自分の取り分すら守れなくなるのです。

スイングトレードはもう一つの思考法です。最初から最後まで全部食べ尽くそうとするもので、これは高値と安値のポイントを正確に操作する必要がありますが、市場は決してそんなに協力的ではありません。