この業界で8年やってきて、たくさんの人が入っては去っていくのを見てきた。正直、生き残るのに必要なのは高度な技術なんかじゃなくて、2つのこと——メンタルを崩さないことと、リスク管理を緩めないことだ。

多くの人は入ってきた瞬間に一攫千金を夢見る。気持ちは分かる、誰だってそうだろう。でも、早く稼ごうと焦る人ほど、だいたい一番早く退場する。トレードは瞬発力じゃなくて持久力の勝負なんだ。市場がちょっと動いただけで慌てるようじゃ、もうダメだと常々思う。よく友達に言うんだ、「まずは生き残ることを覚えろ、それから稼ぐことを考えろ」って。弱気に聞こえるかもしれないけど、これが真実だ。

リスク管理については、俺なりの鉄則がある。第一に、全力投資は絶対ダメ、1トレードあたりの資金は10%以内に抑えること。第二に、必ず損切り設定をすること、市場が「チャンスをくれる」なんて待ってたら、それはギャンブラーの発想だ。流れが悪いと思ったらすぐ切る、小さい損で済ませた方が強制ロスカットよりずっとマシ。第三に、分散投資。卵を一つのカゴに入れるなって小学生でも知ってる理屈だけど、実際にやる時に忘れる人が多い。

トレンドについて話すと、俺は難しい指標なんて使わない。見てるのはトレンドライン、移動平均線、出来高だけ。シンプルでいい。大事なのは、マーケットの感情に振り回されないこと——上がったからって追いかけたり、下がったからって慌てたりするのは、市場に振り回されてるだけ。正しいやり方は何か？押し目を待って、安値を探して、じっくり入ること。「安く買って高く売る」なんて言うのは簡単だけど、実際できる人はほとんどいない。なぜなら、ほとんどの人が待てないからだ。

俺が見てきた中で、技術は悪くないのに、欲と焦りで退場する人が本当に多い。何度かチャンスを逃したっていいじゃないか。生き残ってさえいれば、チャンスはいつでもある。堅実にやってる人は、増え方は遅くても口座はずっと成長してる。一発逆転を狙う人ほど、最後は一発退場してる。

だから俺はずっと強調してる。市場で一番大事なのは、どれだけ稼げるかじゃなくて、どれだけ長く生き残れるかだ。ルールを守り、感情を安定させ、リスクをしっかり管理すれば、時間がきっと答えをくれる。暗闇の中で迷わなくていい。この灯りを俺はすでに掲げている。