先週ある友人に会ったら、顔色がまるでハエでも食べたように悪かった。

座って話してみると、口座にはもう2000Uしか残っていなかった。彼は「もう仮想通貨市場で持ちこたえられそうにない」と言っていた。その絶望感、俺もよくわかる——この業界で転んだことのない人なんていない。

その時、俺はこう言った。「一発逆転を狙わず、まずはこの元手で生き残る方法を学べ」と。この市場は海と同じで、まず犬かきを覚えないと、サーフィンは語れない。

自分が失敗から学んだコツをいくつか教えた。

まず、相場が読めない時はパソコンを閉じて、画面から離れること。彼は以前、手がむずむずして、ちょっとした変動でも我慢できずに取引していた。その結果？毎回市場に痛い目を見せられていた。俺は「本当のシグナルが出るまで我慢すること」を覚えさせた。

次はポジション管理。

1回の取引は最大で400Uまで、資金の5分の1で様子を見る。損切りは必須で、ラインに触れたら即撤退。市場と情で付き合ってはいけない。彼は以前、1日に2,000〜3,000Uも損していたが、今は小さいポジションで1回あたり300〜500U稼ぐようになり、口座が安定してきた。

もう1つの地道な方法——取引をクローズしたら、毎回5分かけて「なぜエントリーしたか？なぜ決済したか？」を2行だけでも書く。勝っても負けても記録する。これを続けていくうちに、自分の盲点が見えてくる。

1ヶ月後、彼から「口座が15000Uになった」と連絡が来た。

これは神話でも何でもなく、「無駄な売買を控え、ポジションを分散し、しっかり振り返る」ことで得られる自然な結果だ。

もし今あなたがどん底にいるなら、一発で大金を稼いで救われようなんて思わないこと。本当の逆転は、「ゆっくりでいい」という言葉を受け入れることから始まる。市場はあなたが焦ってもチャンスをくれることはないが、あなたが落ち着いていればこそチャンスを残してくれる。