伝統的な金融大手がまたイーサリアムに目を付けています。ブラックロックは最近、SECにiSharesステーキング・イーサリアム・トラストETFの目論見書を提出しました。この動きは非常に興味深いものです——彼らは投資家にETHの価格を追跡させるだけでなく、ステーキングによる収益もパッケージ化しようとしています。

**この商品は何が特別なのか？**

簡単に言えば、「保有＋マイニング」を一度に実現できることです。従来の現物イーサリアムETFは価格変動のみをカバーしていましたが、今回はブラックロックがバージョンアップを図りました：ファンド資産をイーサリアムネットワークのステーキングに参加させ、年間で1.7%から2.2%の追加収益を生み出します。つまり、家を買うだけで自動的に家賃収入も得られるようなものです。

自分でETHをステーキングするのは、技術的なハードルが高くなります。しかし、このETFを通じてブラックロックが複雑なバリデータノード運用を全て引き受けてくれるので、あなたは普通の株を買うのと同じように注文するだけでOKです。とてもシンプルです。

**なぜ伝統的な機関は暗号資産に熱狂しているのか？**

ブラックロックのビットコインETFを見れば一目瞭然です——すでに数兆円規模のモンスターとなっています。成功体験があるため、イーサリアムが次のターゲットになるのは当然です。より深い論理としては、彼らウォール街のベテランたちは「価格の仲介者」だけにとどまらず、ブロックチェーンエコシステムに深く関与し、ステーキングやトークン化などの新たな手法を通じて、伝統的金融の触手を本格的にWeb3の世界に伸ばそうとしています。

**市場にとって何を意味するのか？**

機関化のプロセスが確実に加速しています。この種のプロダクトは一般投資家の参入障壁を下げ、プライベートキー管理やノード設定などの技術的な細部を心配する必要がなくなります。ただし、ステーキング自体にはロック期間があり、流動性が制限される点には注意が必要です。しかし、ブラックロックのような巨大プレイヤーが複雑なサービスを標準化する意志を見せること自体が、イーサリアムネットワークへの強力な信任投票だと言えるでしょう。

市場の観察者が注目すべきは：SECがいつ承認するか、承認後に追随する動きが起こるか、そしてこれがETHの価格やステーキング率にどれほどの影響を与えるかです。伝統金融と暗号資産の世界の境界線は、こうしたプロダクトによって少しずつ消されつつあります。