予測市場がトークン発行の流れに乗り始めた？

Kalshiの今回の動きは確かに面白い。予測コントラクトをそのままオンチェーン化し、Solana上でトークンとして展開している。これはまさにMemeコインの分野に殴り込みをかけつつ、ついでにLaunchpad市場にも食い込もうとしているのでは？

データを見ればその規模の大きさが一目瞭然。NFLが9月に開幕して以来、Kalshiは試合、選手、さまざまな細分化指標に関するマーケットを大量に作りまくり、Optionsの数は270万件を超え、平均して1日3万件も新規追加されている。もしこれが全てトークン化されれば、この規模はすでにPump FunのようなSolana系ローンチパッドに匹敵、あるいは凌駕するレベルだ。

しかもこれらのOptionsには満期があり、期間が一試合だけという超短期のものもある。PvP好きのDegenにとっては、その刺激はMemeコイン以上かもしれない。

トークン化されれば、既存のMeme取引ツールも新たな専用セクションを設けたり、Optionsトークン取引に対応する独自フロントエンドを開発したりする必要が出てくるかもしれない。

Kalshiのこのチャネル戦略は本当に秀逸だ。まずRobinhoodやWebullなどのネット証券で一気にユーザー基盤を拡大→NFLのスポーツ流量で大量の細分化マーケットを創出→OptionsをMemeコインが最も活発なSolanaにトークン化して投入→最後は成熟したMeme取引ターミナルで二次流通を実現。

このコンビネーションは、まさに計算し尽くされた一手だ。