LUNCというかつて「社会的に死んだ」コインが、昨夜突如として蘇生――24時間で84%も急騰しました。見間違いではありません、あのかつて無数の人々を破産させたTerraエコシステムの遺児です。

今回の動きは、あまりにも奇妙で理解に苦しみます。

まずはバーン（焼却）の話。コミュニティは再び「バーンによるデフレ」を熱狂的に喧伝していますが、聞こえはいいものの、既に4,267億枚を焼却しても、まだ5.5兆枚が市場をふらついています。このペースだと、いつになったら効果が出るのでしょうか？

さらに不可解なのは市場心理。Do Kwon（あのLunaを崩壊させた創設者）の量刑が決まるのは来週なのに、市場はまるで彼が無罪放免になったかのように前倒しでお祭り騒ぎです。このロジックは本当に理解不能です。「誰も責任を取らない」ことが好材料になるのでしょうか？

テクニカル指標も真っ赤な警告灯。RSIは97.7まで急騰、これはどういうことか？深刻な買われ過ぎ状態で、チャートが燃え上がりそうです。つまり、今から飛び込むのは、ほぼ頂点でバトンを受け取るようなものです。

このタイミングで「今から入っても大丈夫か」と聞かれたら、私が言えるのは――これはまるでコンサートが終わった後に会場に駆け込んで、サイン入りのポスターを拾おうとするようなもの。大抵はポップコーンを踏むか、警備員に追い出されるのがオチです。

本当の投資チャンスは、心臓が爆発しそうなほどドキドキさせるものではありません。過去の話題やコミュニティの熱狂だけで膨らんだバブルは、上がるよりも早く弾けます。極端な相場では元本を守ることが、「蘇った死人」に賭けるよりよほど賢明です。

（あくまで市場現象の観察であり、投資助言ではありません。このような高ボラティリティ銘柄は極めてリスクが高いため、参加には最大限の注意が必要です）