市場が調整しているとき、FRBが動きました！

12月1日、FRBは135億ドルのオーバーナイト・リバースレポ（翌日物レポ）を実施しました。この規模、どれだけ大きいかというと、2020年のパンデミックのピーク時を除けば、今回が最も強力で、2000年のITバブル崩壊時をも上回ります。

簡単に「翌日物レポ」がどういうものか説明すると――要するに銀行が資金不足になったとき、国債を担保にFRBに「ちょっと現金貸して、明日返すから」と頼みに行く仕組みです。FRBがOKすれば、すぐに資金が振り込まれます。シンプルな仕組みですが、その影響は決して小さくありません。

これが市場にとって何を意味するか？流動性が戻ってくるということです！銀行に資金があれば、融資でも投資でも、積極的に動けるようになります。資金が増えれば、株式市場、債券市場、そして私たちの暗号資産（仮想通貨）市場にもそのマネーが流れ込む可能性があります。

さらに重要なのは、FRBのこの行動は「ちゃんと市場を注視している、暴落を黙って見てはいない」というメッセージを発している点です。こういう局面では、パニック売りはもっとも賢明でない選択になりがちです。チャンスというものは、他人が慌てているときにこそ隠れているものです。

もちろん、短期的な好材料だからといって、無計画に全力投資してよいというわけではありません。今後の市場動向は、追加のデータや政策によって左右されますが、少なくとも現時点で「流動性」というカードをFRBが切ったことは間違いありません。