正直に言うと……

BTCはまたしても「ゼロ」になるのか？

業界入りしてまだ1年経っていないのに、この手の話はもう3回目だ。毎回まるで示し合わせたかのように、集団で悲観論が巻き起こる。

**第1ラウンド：量子コンピュータ脅威論**

その時は、量子コンピュータが登場したらBTCの暗号アルゴリズムは瞬時に突破され、デジタル資産は一瞬で紙くずになるという話があふれていた。

私はその時こう思った：もし量子計算がそんなにすごいなら、まずは各国の軍事暗号を破ればいいのでは？金融システムの安全性だって軍事技術の上に成り立っているんじゃないの？

さらに言えば、もし本当に金融を狙うなら、時価総額100兆ドル以上の伝統的な銀行システムや80兆ドルの株式市場を攻撃した方がいいのでは？なぜ時価総額たった3兆ドルのブロックチェーンを狙うのか？

知っておいてほしいのは、ブラックロック一社だけで160兆円以上の資産を管理している。ブラックロックをハッキングした方が、BTCよりもずっと儲かるのでは？

この質問をしたら、即ブロックされた。

**第2ラウンド：秘密鍵突破パニック**

次は、陳志武や錢志敏の秘密鍵が突破された事件で、またもや一斉に悲観論が持ち上がった。

「BTCの一番コアな分散化がアメリカに突破されたら、もう価値なんて語れないよ！」

君はBTCの技術原理も分かっていないし、ある部門の「物理的手段」も過小評価している。

さらに面白いのは、BTCが疑問視される一方で、ZECのようなプライバシーコインは逆に急騰したこと。市場は足で投票しており、プライバシー分野は依然として堅調だ。

**第3ラウンド：ゴールドのオンチェーン衝撃論**

そして今回は新たなネタ——ゴールドだ。

「マスクやジェンスン・ファン、CZもBTCをデジタルゴールドと言っているが、もし実物ゴールドがオンチェーン化したらBTCは終わりじゃないか？」と心配する人が出てきた。

これを聞いて頭がガーンとなった……

驚いたのはそのロジックじゃなく、「ゴールドのオンチェーン化なんてとっくに実現してるじゃん？」ということ。

PAXGやXAUTといったオンチェーンゴールドトークンは、1枚あたりの価格がETHより高い。これはもうニュースでも何でもない。

もっと重要なのは……

ゴールドの時価総額30兆ドルってそんなにすごいか？米国債38兆ドルだってオンチェーン化されてるし、ブロックチェーンはちゃんと支えているじゃないか？

ちなみに、以前ONDOに注目するよう勧めた友人たちは、今ごろ美味しい思いをしているはず。

ゴールドのオンチェーン、米国債のオンチェーン、米国株のオンチェーン……これらには共通した呼び名がある：**RWA（Real World Asset／現実世界資産）**。

RWAはブロックチェーン応用のごく一部に過ぎない。安心してほしい、ブロックチェーンのキャパシティは現実世界の全てを受け止められる。

BTCも、これからも存在し続ける。