週末の相場はまさにジェットコースター。本来なら穏やかに過ごせると思っていたのに、土曜の夜にいきなり急ブレーキを踏まれた。ビットコインは横ばいから一気に金曜の安値を割り込み、最安値は87,688ドルまで下落、多くのロング勢が一斉にロスカットされた。この時点で個人投資家の心理は動揺したはず。「ショートを追いかけるべきか？ それとも反発を待ってから売るべきか？」と迷っただろう。

ところがどうなったかというと——深いV字反転！底値から一気に91,700ドル台まで急騰、4,000ドル幅の上昇でショート勢が瞬時に踏み上げられた。正直、この相場は孫悟空よりも跳ねるから、本当に三蔵法師にお経を唱えてもらいたいぐらいだ。

今回の値動きを振り返ると、94,185ドルの高値から調整が始まり、87,976ドルで下げ止まって週末2日間は横ばいの値動き。しかし週末の夜間に87,688ドルまで急落した後、すぐに急反発した。こうした値動きは明らかに両サイドのポジションを狩りにきている。

今後注目すべきは94,000ドルの水準。この水準を上抜けられなければ、単なるテクニカル的な戻しであり、トレンド転換とは言い難い。もし94,000ドルを突破すれば、次にショートを狙えるチャンスは102,000ドル付近まで待つことになるだろう。

今週想定される2つのシナリオ：
1つ目は、94,000ドルがレジスタンスとして機能し続け、再び88,000ドル、85,000ドル、さらには80,000ドルの主要サポートを試す展開。小幅なロングを誘ってから下落する流れ。
2つ目は、94,000ドルをそのまま突破してショート勢を一掃、そのまま102,000ドル付近まで上昇し、個人投資家に大きく買いを仕掛けさせてから、再び90,000～85,000ドルのレンジまで下落するパターン。

昨夜出したショート戦略は現時点で含み損中——90,500ドルと92,000ドルのショートポジションはやや苦しい状況。既にエントリーした方は忍耐強くホールド、現状はナンピンせず様子見。まだショートを持っていない場合、ショート目線なら本日は92,000ドルと92,500ドルのレジスタンスに注目し、軽めのポジションで参戦を。損切りは94,500ドル（先週金曜の調整前高値）に置き、ターゲットは88,000ドル。途中利益が出たら分割で利確推奨。

イーサリアムについても、昨夜の3,080ドルと3,120ドルのショートは含み損状態。日中の上値抵抗は3,200ドルと3,250ドル、ショート戦略はこのレンジを中心に組み立て、ターゲットは3,100ドル、3,000ドル、2,900ドル。

最後にもう一度言うが、これはあくまで個人的な相場観・シナリオの一つであり、市場は常に変化するので誰にも100%の正解はない。利益も損失も当たり前、含み損で感情的になるのも普通だが、熱くなり過ぎずポジションサイズをコントロールし、違和感があればすぐに縮小・撤退を心がけよう。