CoinbaseとChainlinkによって保護されたBase-Solanaブリッジがローンチ

BaseとSolanaは、クロスチェーンアクセスに向けて一歩前進し、新しい接続がメインネットで稼働開始しました。

概要

• Chainlink CCIPとCoinbaseバリデータによって保護されたBase-Solanaブリッジがローンチされました。
• ユーザーはSOLやSPLトークンをBaseアプリに移動し、マルチチェーン流動性へアクセスできます。
• CoinbaseのSolana戦略と今後のCCIP統合は、ネットワーク拡大を示唆しています。

この新しいブリッジはメインネットで稼働しており、Chainlinkのクロスチェーン相互運用プロトコルとCoinbase運用のインフラストラクチャによって保護されています。

12月4日の発表で、Baseは新しい接続により誰でもChainlink CCIPノードとCoinbaseによって共同検証される仕組みを使ってBaseとSolana間で資産を移動できると述べました。

ブリッジのローンチはBaseのクロスチェーン戦略の新たな段階

この仕組みは、専用のクロスチェーンオラクルを使ってメッセージを独立して検証し、Solanaの(SOL)や任意のSPLトークンを含む転送に対してより安全な経路を提供します。ブリッジはすでにZora、Aerodrome、Virtuals、Flaunch、Relayなどのアプリケーション内で展開されています。

ユーザーはSOLを直接Baseアプリにデポジットし、Solanaネイティブ資産を取引し、任意のSolanaトークンをBase環境に持ち込むことができます。Base資産も逆方向に移動できるため、SolanaユーザーはEthereum対応の流動性やツールにアクセスできます。

Baseは、このブリッジが「孤島」チェーンを回避し、ネットワーク全体でアプリケーションの容易な発見をサポートするという長年の方針を反映していると述べました。チームは、資産の移動性を、一般ユーザーのオンボーディングに必須の要件と位置付けており、ユーザーはインターネットのスピードで、好きなアプリ間で転送できることを期待しているとしています。

流動性とハイブリッドdAppsにおける新たな活動に期待

開発者にとって、Base-SolanaブリッジはSolanaの高速性を活かしつつ、Ethereumのコンポーザブルな環境内にとどまるハイブリッドアプリケーションを構築する新たな方法を提供します。この実装はGitHubで完全にオープンソース化されており、誰でも統合可能です。これにより、プロジェクトはラッパーや手動のクロスチェーン経路に頼らずに、ネイティブSOLおよびSPLサポートを追加できます。

このローンチは、CoinbaseのSolanaへの注力強化とも合致しています。取引のためのAgentKitツールやSolanaブロックの高速処理など、今年はSOLネイティブ機能も導入されました。CEOのブライアン・アームストロング氏は、「すべてができる取引所」の構築を目標に繰り返し言及しており、今後のプロダクトロードマップでSolanaの役割拡大を示唆しています。

Baseは、このブリッジが始まりに過ぎないと述べています。チームは、ChainlinkのCCIPを介して複数のL1やL2とのさらなる接続を示唆しており、これによりネットワークが複数エコシステム間の資産ルーティングレイヤーへと拡張される可能性があります。アナリストは、この統合によりAerodromeでクロスチェーン流動性ペアが形成され、Solanaの実行とBaseのEVMインフラアクセスを組み合わせた新しいdAppsの推進が期待されると予想しています。