もしPrediction Market（予測市場）をLaunchpad（ローンチパッド）として捉え、各イベント市場内の選択肢を一種のトークンと見なすなら、Kalshiは過去1年以上で160万以上の「トークン」を作成したことになります。

イベント市場を作成することはトークンを作成することと似ており、どちらも流動性による誘導が必要です。ただし異なる点として、新たな流動性が注入されない場合、発行するトークンが多くなるほど流動性が分散されます。一方でPrediction Marketの市場は満期日と裁定時間があるため、資金はイベント終了後に回収・再分配され、無限に希薄化されることがありません。

Kalshiは累計で160万以上の異なるイベント市場オプションを提供してきましたが、大半はすでに裁定・決済されています。日々アクティブなイベント市場における全体の選択肢数は約6万～8万で、スポーツイベントの影響で10万を超える日もあります。

以前にも言及しましたが、Kalshiの日間取引量の90%以上はスポーツ分野に集中しており、スポーツ市場の選択肢は特にNFLシーズン開幕以降爆発的に増加しています。

ここで注目すべきは、Kalshiがスポーツ分野で広く採用している「Bucket（区間オプション）」＋「Player Props（選手指標オプション）」構造です。1試合が非常に細かい選択肢へと分割されます。つまり、試合ごとの勝敗だけでなく、得点区間、点差区間、スコア区間など複数の予測オプションに分かれます。また、選手ごとの分割もあり、Player Statテンプレートを使ってパス数やインターセプト数など様々な指標ごとに大量のオプションを設定できます。