あの印刷機USDTの背後にいる会社が、今回は新しい仕掛けを見せてきました。

テザーはKraneSharesとBitfinex Securitiesと提携し、大きな動きを見せました——株式やファンドを直接ブロックチェーンに移すというものです。聞いてみるとSFのように思えるかもしれませんが、考えてみてください。あなたの持っている上海・深セン300やナスダックETFも、今後は仮想通貨を買うのと同じ感覚でいつでも取引できるかもしれません。

従来のやり方が覆されつつあります。

コードはそのままで、基礎資産も変わっていませんが、ゲームのルールはまったく異なります。週末の深夜に米国株を押し目買いしたい？可能です。T+2の決済を待たずに瞬時に着金？問題ありません。さらにはこれらの伝統的資産をDeFiのプロトコルに担保として預けてマイニングもできる——以前なら考えられなかったことです。

今回の提携の役割分担は明確です。テザーは技術とトークン化の安全性を担当し、KraneShares（中国ETFのトッププレイヤー）は商品設計を行い、Bitfinexはエルサルバドルのコンプライアンスライセンスを提供します。三者はそれぞれの役割を果たしながらも、その野望は顔に出ています。

最も攻めているのはKraneSharesのCEOの直言です。今後数年で全てのファミリー商品をトークン化すると宣言しています。

これは何を意味するのでしょうか？以前は米国株を買うには口座開設や為替換えなど面倒な手続きが必要でしたが、今後はウォレットを接続するだけで購入でき、Swapのようにトークンを交換するのと何ら変わりありません。金融の壁が次々と取り払われつつあります。

テザーはすでに安定通貨のツールとしてだけでは満足していません。USDTからブロックチェーン上の証券化へと、静かに新しい金融パイプラインを構築しています。

これこそがRWA（リアルワールドアセット）分野の本当の進展です——単なるPPTの夢物語ではなく、実際に資金と規制ライセンスを持ち、伝統的資産のオンチェーン化を着実に進めているのです。

Kラインの動きに目を奪われるだけでなく、これらの静かな協力の中に本当の変革が隠されています。金融の境界は曖昧になりつつあり、もしかすると来年のある時点で、あなたは突然気づくでしょう。株を買うのも仮想通貨を買うのも、本質的にはほとんど違いがなくなっていることに。