ビットコインレイヤー2コインのSTX、上位100の暗号資産の中で今週最も高い上昇率を記録 | CoinDesk JAPAN（コインデスク・ジャパン）

• スタックス・プロトコルのネイティブトークンSTXは、過去1週間で56%急騰し、時価総額上位100の暗号資産の中で最もパフォーマンスの良いコインとなった。
• ビットゴーは、sBTCの提供を発表し、機関投資家のスタックス・エコシステムへのアクセスを強化し、分散型金融（DeFi）におけるビットコインの利便性を拡大すると述べた。
• スタックスを基盤とするDeFiエコシステムでは、流動性が大幅に増加し、第1四半期にステーブルコインの供給量が400%以上急増した。

スタックス（STX）は、ビットコインのレイヤー2プロトコルであるスタックス（Stacks）のネイティブトークンで、7日間で56%急騰し、機関投資家の採用期待から、時価総額トップ100の暗号資産（仮想通貨）の中で最もパフォーマンスの良いコインとなった。

CoinDeskのデータによると、STXは4月25日に2カ月ぶりの高値である92セントに達した。その時点では過去24時間に21%以上上昇し、最大の上昇率を記録した。

[STXの価格が上昇している。：CoinDesk]スタックスは、ビットコイン・ブロックチェーン上でスマートコントラクトと分散型アプリケーション（dApps）を実行するための世界最大のレイヤー2プラットフォームだ。4月22日、暗号資産のカストディとインフラの提供企業であり、ラップドビットコイン（wBTC）の支援企業であるビットゴー（BitGo）は、スタックス上で収益生成の機会を顧客が得られるように、スタックス・ブロックチェーン上でビットコイン（BTC）と1:1で連動する合成デリバティブ商品であるsBTCの提供を発表した。

「sBTCは、ビットコインの核心的な原則を損なうことなく、プログラム可能な分散型金融商品への扉を開く。そしてこれはまだ始まったばかりだ」と、ビットゴーのプロダクトマネージャーであるアビシェク・シン（Abishek Singh）氏は述べた。「ビットゴーは、3兆ドル（約420兆円）を超える取引処理実績と480億ドル（約6兆7200億円）以上のステーキング資産を持つことで、機関投資家がこの新しいビットコイン活用の時代に参入するための独自の立場にある」。

STXはスタックス・エコシステムにおいて複数の役割を果たす。親ブロックチェーンとビットコインの接続を可能にし、スマートコントラクトの作成をサポートし、ネットワークガバナンスを可能にする。また、取引手数料の支払いに使用され、STXをロックすることでBTCを獲得できるプルーフ・オブ・トランスファー（PoT）コンセンサスメカニズムの核心的な役割を果たしている。

sBTCトークンは、保有者が基盤となるビットコインの価格とのペッグを維持しながら、スタックスのDeFiエコシステムに参加できるようにする。4月30日に実装予定のsBTC引き出し機能により、機関投資家はBTCとsBTCの間をシームレスに移動できるようになり、スタックスのスマートコントラクト機能とビットコインのセキュリティを組み合わせた新たなアプリケーションの創出が可能になる。

エコシステムの流動性が改善

スタックスベースの分散型金融（DeFi）エコシステムの流動性が改善していることを、プロトコルは4月25日早朝にXで発表した。その発表では、第1四半期にステーブルコインの供給量が400%以上増加し、モルフォ（Morpho）とクロノス（Cronos）に次ぐ3番目の規模に達したと指摘している。

DefiLlamaによると、エコシステム内のステーブルコイン供給量は、1月初旬の約100万ドル（約1億4000万円）から700万ドル（約9億8000万円）近くまで増加した。

[スタックスのXへの投稿]