
画像: https://hyperbot.network/trader/0x7b7b908c076b9784487180de92e7161c2982734e
わずか3日前、オンチェーン分析によりアドレス0x7b7b908c076B9784487180dE92E7161c2982734Eが約700万ドル相当のUSDCを分散型コントラクトプラットフォームHyperliquidに入金したことが検知されました。当時、市場はこの動きを「クジラ(大口投資家)によるショートシグナル」と見なしました。トレーダーは即座にBTCとXRPで高レバレッジのショートポジションをオープン。その後わずか数日でアカウント残高は大きく減少しました。オンチェーン記録によれば、現在このクジラのアカウントには約56万ドルしか残っていません。3日間で実に644万ドルが消失したことになります。
Hyperliquidはオンチェーンベースのパーペチュアル取引プラットフォームとして急成長し、透明性の高いレバレッジ運用が可能です。クジラ0x7b7はBTCで最大20倍レバレッジをかけてショートを仕掛け、短期下落での利益を狙いました。ただし、これほど高レバレッジの場合、5%超の価格反発で強制決済(清算)が発動します。直近72時間でBTCは約101,000ドルから105,800ドルへと4.7%超上昇し、清算ラインにほぼ到達しました。複数回のストップロス執行と取引手数料も損失拡大に拍車をかけました。
このクジラの戦略は市場の乱高下を見越していましたが、想定外の反発に見舞われました。米国のリスク資産の堅調推移やETF流入の継続、ドル指数の下落などがBTCの下支えとなりました。BTCが主要レジスタンスを突破したことで、クジラはストップロスで強制決済に追い込まれました。オンチェーンデータではアカウント残高が700万ドルから56万ドルへと減少し、約92%の損失となりました。一部アナリストは今回の事例を「オンチェーン上のレバレッジ破綻」と称し、ブロックチェーンの透明性がこうした取引戦略のリスクと帰結をリアルタイムで可視化することを示しています。
クジラ0x7b7の事例は、巨額資金を持っていても市場の変動を避けられない現実を示しています。レバレッジ自体が危険なのではなく、規律やタイミングがなければ失敗が拡大するだけです。個人投資家は何より「生き残ること」を最優先することが重要です。生き残ることで初めて成功の可能性が見えてきます。





